たらこパスタ

もののけ姫のたらこパスタのネタバレレビュー・内容・結末

もののけ姫(1997年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

森、大きい意識体への畏怖、がめちゃくちゃありました。
非個体な形状で膨張変形するビジュアルは手に余る感じというか人間側からすると致命的な運ゲー要素が引き起こされる怖さと不安を感じ、同時に神秘的で吸い込まれるような魅力がありました。
コダマめっちゃ可愛い、集合精神を持ってそう。ラストの単体コダマのシーン、その土地環境が繰り返し形を変えても語り継がれていく伝承や伝説の源というような感じがしました。

森の精霊や神のような面々の大きさの圧倒と同様に、というか裏返しの関係性のような感じで、人々の力強さも感じました。
「人間らしい」(エボシさんからの引用)生活を送れる集落を技術力と労力を積み重ね建築しても外敵の脅威がある状況、彼らの足場は不安定で、その上コントロール不能な森からの干渉もあって。その不安定さの上を進んでいく様子が力強かったです。

故郷に帰れなくなったアシタカともののけでもあり人間でもある、もしくはそのどちらでもないサン、二人のような現状マージナルな存在がそれぞれに未来を選択して生きていくラスト、共存と選択と過渡、生活上の普遍的な題材だなぁって思いました!
たらこパスタ

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