てっちゃん

サウスパーク/無修正映画版のてっちゃんのレビュー・感想・評価

4.2
ついに観る機会が訪れましたね、、噂は聞こえてきたけども、まだまだ自分は観る年齢じゃないと思っていたら、時間が過ぎるのが年々早くなっていき、ここ最近は1年があっという間の感覚になってきて、こうして私は歳を重ねていくのか、、と絶望すら感じております。

さて、サウスパークです。
どこかで見たことがあるようなキャラの風貌、どこで見たことあるんだろ。
噂で聞こえてくるのは、社会風刺ばりっばり、子供が見たらダメなアニメ、時事ネタもてんこもり、よく怒られてる、日本ではできないアニメ、、みたいな声は聞こえてくるので、気になっていたんですよね。
そんな訳で鑑賞開始です。

え、、なんだこれ。
こんなにすごいの?
なんでディズニー作品みたいな始まり方してんの?
ミュージカル映画なの?なんでこんな歌良いの(製作者であるさんがミュージカル楽曲も手掛ける敏腕らしい)?
歌いいのに、なんて下劣な歌詞なのよ?
そんな感じでいきなりぶちのめされた(初見だからってのもあるんでしょうけど)。

観ていて感じるのは、”才能すごい人たちが本気で馬鹿をやっているから、ここまでの作品に仕上がっている”ということではないでしょうか。

馬鹿な作品を作ろうとすれば、いくらでもできると思うけど、品がある下品なことをしているのです(なにを言ってんだ!これが品があるだと!とお思いかもしれませんがあるんです。どこに対しても平等にぐっさぐさにいってるからね。ある方向にだけ攻撃しているのではなく全方向に。なら余計にタチが悪いじゃねえか!って感じなんだけど、全方向に攻撃してるから薄まっているというか、隠れ蓑的な感じになっている。だから思い切っていえば品があるってなるわけよ)。

だからといって、おならで笑うとは思わなかったし、歌詞が酷すぎるし、ビルゲイツまでコケにされてるし、人種差別ばんばん、性差別ばんばん、諸外国に喧嘩売りまくりもすごいし、クリトリス見つける件はなんだか壮絶なお話になっているし(無事に見つけることができるかはあたたかく見守ってやって下さい)、親が自分の主張を子供を出汁にしているのは滑稽だし、、いやあすごいぞこれ。

本作でとても重要になるのは、サタンとフセインのゲイカップル。
なにそれ?って感じだけど、文字通りなんです。
本気のブラックジョーク過ぎて、どう笑っていいのか分からんわ。
無駄に乙女なサタンに、地獄でも下劣なフセイン。
フセインの絶倫っぷりも笑える。

私は本作しか観ていないが、サウスパークアニメ版では、日本ネタもちょいちょいあるらしく、気になったのは「ポケモン」ではなく「チンポコモン」ネタ。

例のポケモンショックが出てくるわ、日本人工作員達が子供たちを日本軍の兵士に育成するキャンプがあるわ(リーダーの名前がヒロヒト、、)、「日本人のペニスはすごく小さいです。それに比べてアメリカ人のペニスはすごく大きいんです」とアメリカ人男性を持ち上げる。それでも疑う親たちに対してズボンを下ろして見せるヒロヒト、、。
戦闘機を操縦して真珠湾を爆撃しに行こうとする子供たち。
もちろん日本では映像化できなかった模様。

あと捕鯨問題やらも扱っているよう。
うん、気になる。気になるけど、そんな短期間では欲しない感じ。
恐るべし、サウスパーク。
てっちゃん

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