回想シーンでご飯3杯いける

アバターの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
3.1
僕は「アバター」を観た時、真っ先に「地獄の黙示録」を思い出した。異論もあるだろうが、この2作品には共通項が多い。

侵略、ジャングル、秩序、命、そして、臨場感溢れる映像、、、「地獄の黙示録」と「アバター」が映し出す風景は、確実に同じ方向をむいている。(陳腐な言い方になるけど)ラスボスが自軍の大佐である事、主人公が、進入する王国にある種のシンパシーを感じる点も同じだ。

しかし、人間が犯した破壊行為と狂気を徹底的に描き、観る者のトラウマになるであろう後味の悪さを意図的に残した「地獄の黙示録」に対して、「アバター」の後半は単純明快なドンパチ劇。ここが両作品の決定的な違いであり、ジェームズ・キャメロンは、どうあがいても後者を描き続ける監督なのだろう。