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SF/ボディ・スナッチャーのGreenTのレビュー・感想・評価

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)
2.0
楽しみ方がわからない・・・

掴みは良かったんですよ。クラゲみたいな生物の映像を「宇宙に彷徨うボディ・スナッチャーの細胞」みたいな感じで見せて、それが大気圏に突入、雨に運ばれてサンフランシスコに降り注ぐ・・・・

映像がすごいクリスプで美しく、それだけで観よう!という気にさせられました。

主人公のマシュー・ベネル(ドナルド・サザーランド)が食品衛生局?の職員で、ちょっとパワハラってくらいの勢いでフレンチ・レストランの食品を検査していくみたいな「ああ、この人こういう仕事だから、ボディ・スナッチャーのことを解明していくんだな!」みたいな期待が高まる。

なんだけど、マシューの同僚のエリザベス、彼女もこういう仕事しているから細胞とか生物に興味があり、珍しい花を見つけて摘んでくる(それがボディ・スナッチャー)んだけど、同棲している彼氏(なぜかTV観るのにヘッドホンで観ている)がボディ・スナッチされ、人格が変わったことにすぐ気が付いたりするのがな~。

だって「あれはジェフリーではない!感情が無くなったし・・・・」みたいなことをマシューに言うんだけど、普通そういう状態になったら「別れたいの?」とかそういうことを心配するでしょ。いきなり「別人だ」とか思わない。

あと、ボディ・スナッチャーのシステムが良く分からない。植物のようなもので、人が寝ているときに触覚で触れてきて、それでクローンを作ることができる?繭みたいのに包まれたクローンを作って、そんで本人の方はゴミ収集車に捨てている?

エリザベスの彼氏がスナッチされたとき、スナッチャーが入ったコップがベッドサイドにあったけど、あれがあんなデカい花になって、スナッチしてたらわかるだろ。朝、割れたコップを黙々と片づけていたけど・・・・。

友達のジャックもスナッチされるんだけど、この人の繭は、お風呂屋さんのベッドの上にある。

あ!このお風呂屋さんがすごい!泥風呂を提供していて、マッサージとかもやってるみたいなんだけど、泥のお風呂、取り替えないんだよ~!!あんな毛むくじゃらなおじさんたちが入った後に入る気にならない!ボディ・スナッチャーよりこっちの方が気持ち悪かった。

で、ジャックなんだけど、繭に包まれている方が、生まれてきたクローンなんでしょ?なのに、生身のジャックは生きているし、スナッチャー側の関係者は、繭の方をゴミ収集車に捨ててしまったように見えるんだけど・・・

当時は特撮とかすごい!グロい!みたいな感じだったと思うんだけど、今観ると全然なんとも思わない。今って、大体最初に端役の人が残忍に殺されて「ああ、ボディ・スナッチされるとこんなひどい目に会うんだ!」ってのを見せられて、だから観客は感情移入している主人公がこんな目に遭ったら!ってハラハラするんだけど、昔の映画って、「どういう目に遭うのかわからない」サスペンスを引っ張って、後でクライマックス的に見せるじゃないですか?だからもうその頃には興味を失ってる。中盤、マシューたちが逃げ回っているところちょっと寝落ちしちゃったもん。

あと、マシューとエリザベスの恋愛が全然生かされてなかったなあ。

でもこういう昔の映画の雰囲気とかが好きな人には楽しみ方が分かるのかも。

続きはネタバレになってしまうのでコメント欄で!
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