そば茶

お茶漬の味のそば茶のレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
4.3
以前に観た『東京物語』もそうだけど、全く押し付けがましくない、控えめな優しさに溢れた人はとても魅力的だ。

育ちが全く違う夫婦。正直なところ、ぶつかり合っても当然だなと思うし、倦怠期に入ってきたら、反発してしまうのもうなずける。

それにしても、とにかく夫の佐竹茂吉は魅力的な人だった。

クスッと笑えるところも散りばめられていて、険悪な雰囲気が続いても、あまり不快にならなかった。「お茶漬けの味」というタイトルもいいなと思える。

翻訳家の柴田元幸さんのエッセイに登場していて、そのエッセイが好きだったこともあって鑑賞した。確かに日本人の文化に根づいた映画な気もする。英訳したタイトルをそのままのニュアンスにすると「ライスのグリンティーがけの味」になるということだったけど、全く雰囲気が出ない…
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