このレビューはネタバレを含みます
ギャスパーノエの話をしたらやけに勧められたので鑑賞。
謎の絵画のようなものから本編はぽやーっと始まる。
【もう 踊るしかない】
ほんと最悪。朝っぱらから見る映画ではない。
ポスターから想像するに美しい映画でカット割も綺麗なのかと思ってたら、全然そんなことはない。
粗雑な作り。カットの切り替えが激しい。まるでドキュメンタリーのような質感。カメラを落ち着かせる気がない。
観客への嫌がらせとも捉えられるけど、このように撮ることで、決して絶望のセルマをフィクションに閉じ込めないことに本作が成功した結果が「胸糞映画」との評判なのだと思う。
一応ミュージカル要素もあるが、もう思い出したくない部分ばかり。歌とか映像の優美さということとは関係なく、ただずっと苦しい。
セルマと子供の関係とかわかんないところあったけど、それよりなにより、あの殺害シーンとラストに言葉を失った。
本当にいい気分になれない映画。しんどいし、評価はあまり高くしたくないけど、この監督の新作が気になった。ということでこの評価。