名作ミュージカル映画で必ず名前が挙がる作品ですよね。
最初に観たのは中学生の時。
それから3年に一度くらい観ています。
何か本当に素晴らしいことに気づけるんじゃないかと期待して、その度にまだ自分には早かったと感じて…笑
ミュージカルというと華やかなイメージがありますがこの作品はダウナーです。私のアートとしてのミュージカルの原体験はこの作品にありました。
ミュージカルの曲と映像は現実と心の世界が5:5で描かれていること、どんな表現がその世界のあり方を作り出すのか、という私のミュージカルの見方の土台は全てこの作品が基で出来ています。
ここから『マンマ・ミーア』『シカゴ』『レ・ミゼラブル』『バーレスク』『シンデレラ』『ララランド』『美女と野獣』『グレイテストショーマン』『雨に唄えば』…実写だけでもこの3倍くらいの作品を観てきました。
それでも『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の真髄には踏み込めた気がしません。
きっとこの作品の良さは空気なのです。
人生経験を積んだ先にしか本当の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は見られないのかもしれません。
私の原体験で、克服すべき巨塔。