ひでG

しとやかな獣のひでGのレビュー・感想・評価

しとやかな獣(1962年製作の映画)
4.1
今回、無料配信(一か月の)などを利用して、いつもだと観に行けない、 
レンタル店にない作品をチョイスできたことは良かった点だ。

その中でも、一人の素晴らしい才能を
今更ながらですが、発見しました!

って、映画ファンの方からは、今頃気付いたんかい!つて、突っ込まれそうですが、
そう、今頃なんです。

かつての日本映画の巨匠、
というか、とにかく面白い作品が→今回観たのは二本ですが、
もっとたくさんあるんだろうな、観ていきたいな、

その監督の名前は、川島雄三!

今回も面白かったな!

いや、徹底の仕方がまず凄い!
突っ込んで、そのままゴールまで駆け込みます!

とにかく、登場人物が一人を除いて、全員
ワル!というか、金の亡者、金欲の塊!

ヒューマンや倫理的な描写が一つもないのも割り切っていい!

歌舞伎舞台のような見せ方は、ちょっとしつこいと感じるところも若干あるが、

でも、人物を見せる視点を上下にしたり、
小窓のような限られた画面から見せるところなどは、新しい!
今観ても新しい!

階段の使い方も上手い!

戦後、経済を最優先にした日本の、
これから急発展していく日本の

その時点で、影の部分だけに焦点を当てているのも凄いです!

役者陣の使い方方も上手いです!

特に山岡久乃、改めてこんなこと言うのも失礼なほどの名優ですが、

上手いね〜、ラストもちゃんと締めたね!
いよ!お見事!
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