マルメラ

パーフェクト ストームのマルメラのレビュー・感想・評価

パーフェクト ストーム(2000年製作の映画)
2.0

いまいち、盛り上がりに欠けたかな。

キャスト陣は申し分ない。
ジョージ・クルーニー
マーク・ウォールバーグ
ウィリアム・フィクナー(プリズンブレイクのマホーンorアルマゲドンの人)

これは、名作の期待が高まります!!
しかし、それは儚く海の中に消えることに。

この映画は海を舞台にした「アルマゲドン」だなと思いました。
ウィリアム・フィクナーが出てたのも理由の1つなんですが。
構成がほぼ同じ。
港での、家族との関係性の提示。
(地球での、家族との関係性の提示)
海へ。
(宇宙へ)
嵐が来るという問題発生。
(不時着&離れ離れに)
終わり。
(帰還)
オチは違えど、どういう流れかは大体同じなんです。
ラストの葬式のシーンなんて、まんまアルマゲドン。

じゃあ、何がダメだったのか。

まず、漁船のメンバーのホモソーシャル感が少ない!!
これ大事!!
仲間内の和気藹々感が無いんです。
こいつらに死んでほしく無い!!
そう、観客に思わせないと。

次に、視点変えすぎ。
これも、仲間内の和気藹々感に繋がるんですけど。
救出部隊の遭難&女性船乗りの遭難。
この2つの事件が同時並行で起こるので、一番描きたいメインの漁船の話がおざなり。

そして、最後に!
一番の問題点。
最後は美談にしてるけど、金やプライドの為に嵐に突っ込んでいったアホ共を助けるために死んだ救出部隊の人は???
何が世界の〇〇に捧げるだ!
お前らのせいで人が死んでるの!
死ななくて良かった人が死んでるの!
ジョージ・クルーニーがまぁウザいのなんの。

美談にするならするで。
やっぱり、このメインの漁船のメンバーが死んでほしくないと心の底から観客に思わせなきゃいけないし。
嵐の中に突っ込んでいく理由も、もっと納得ができるものにしないと。
例えば、各々が金銭的に崖っぷちで。
もう、この嵐に突っ込むしか家族を救えないんだ!とか。
それでも金の為に救出部隊が死ぬことに変わりないんですけど。

ということで、キャスト陣によって抱いた期待を、完全に裏切られました。
マルメラ

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