次男

パーフェクト ストームの次男のレビュー・感想・評価

パーフェクト ストーム(2000年製作の映画)
3.5
パニック映画のようなタイトルだけど、骨太な男のロマン映画。荒れ狂う天候・水との戦いが終わり、テレビをつけてみると豪雨のニュース。絶句してしまう。

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第一次産業への憧れがあるから、「漁師になりたい」などと気軽に口にしたりしてるけど、ぶん殴られますね。すみませんでした。

オープニングがとっても素敵で、船が港に帰って、恋人に駆け寄る女性の後ろ姿をカメラがフォローして、そして酒場で酒を飲むですよ!すごく男。そしてセックスをして、漁に出る前、恋人と今生の別れのように悲しむです。そういう世界で生きてるんだもんなあ。もう「なりたい〜〜」とか言いません。すみませんでした。

からの、嵐の絶望感。三つの嵐が直撃して、最悪の嵐になるっていう流れも、天気図とか可視化してくれて体感。でもそっからのvs嵐は、画自体がずっと変わらないから、「やったー!切り抜けた!」とか言ってくれないと状況わかんないんだよな。これなかなか致命的だな。

錨?が吹っ飛んできたり、針に刺さって海に引きずり込まれたり、サメが来たり、けっこうずっと「ヒッ」て声出てた、ハラハラドキドキがすごい。



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ネタバレ
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死ぬのかよ!!!!!!

いや、ほんとベースドオントゥルーストーリーだから文句言えないけど、なんか「助かってカジキマグロ売って大成功した!」っていう空気感やったやんか!

長々と苦しい時間が続いて、太陽が出て来たときに「やった、、、」ってキラキラと太陽見つめたのに、沈むのかよ。ショックだわ。なんか、なんでこんな残酷な話を映画にしたの?って思ったわ。僕のこの、やり場のない辛い気持ち、どうしてくれるのよ。

でも港のシーンはすごくよかった。
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