DJkokiABE

バスキアのDJkokiABEのレビュー・感想・評価

バスキア(1996年製作の映画)
4.8
レビュー書く為に久々に見直しましたが、ウォーホル、バスキア、そしてデビッドボウイ好きな僕にとっては、やはり大切で大好きな作品

多くの人に愛されながら、27歳の若さで他界した天才画家ジャン=ミシェル・バスキアの生涯を、彼が駆け抜けた80年代のホットなNYアートシーンを背景に描いた伝記映画で、バスキアの親友ジュリアン・シュナーベルの初監督・脚本で映画化

音楽はウォーホル絡みのジョン・ケイルがスコアを書き、デビッド・ボウイ、イギー・ポップ、PIL、トム・ウェイツ、リキッド・リキッド、PJ・ハーヴェイ、ローリング・ストーンズ、ブライアン・イーノ、ポーグスなど多彩な楽曲全35曲を挿入歌として使用
Liquid LiquidのCavernが当然ながら、映画の中で1番リアリティがありマッチしていた
https://youtu.be/yGncWGLHdQw
ストーンズの”友を待つ”の使い方も、めっちゃ良い!

監督の人徳かバスキアへのリスペクトからか(どちらも )、デビッド・ボウイ、デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、クリストファー・ウォーケン、ウィレム・デフォー、ベニチオ・デル・トロ、テイタム・オニール、コートニー・ラヴほか、超豪華キャストが共演し、バスキアと以前バンドを組んでいたヴィンセント・ギャロがカメオ出演しています

ドラッグや奇行を敢えて強調せず、光と影を巧みに使い分け、人間ドラマ風に仕上げたところや、映像と音楽の挿入具合も素晴らしく、ボウイ演じるウォーホルは激似!(ただ、日本語吹替えで観たらウォーホルがやたらオカマ言葉なのが気になったけど )
オープニングのカフェでのテーブルにソースを垂らし、メニューで伸ばした上からフォークで絵を描く奇行を奇行と思わず素敵と思えるジーナとの出会いやコートニー演じるビッグ・ピンクとの出会いが素敵

1987年にウォーホルが急死した後、バスキアのドラッグ使用が加速し、翌年の1988年8月12日にヘロインの過剰摂取で27歳の若さで亡くなりますが、ウォーホル亡き後はかなり悲惨な状況だったと思われるが、そこは映画では詳しくは描かれていなくて良かったです

エンディングのジョンケイルのハレルヤが沁みる

ウォーホルがもう少し長生きしていたらバスキアも、もう少し長生き出来たのかな?って思うと切なくなります

デビッドボウイとゲイリーオールドマンとの友情も、おそらくこの映画から生まれたのでは?と思われる点でも、重要な作品だと思います

最初の方のジーナとの幸福なベッドシーンに流れる曲がサントラにも未収録で、いくら調べても分からず、ロンドンの友達(元パーキンソンズのドラマーでフジロック出演経験あり )にメールして聞いたら、やっとわかりましたが、何と!まさかのキース・リチャーズ!
ギターじゃなくてピアノだったし目から鱗でした
https://youtu.be/xFm7pH_Uvr8
トムウエイツやポーグスのバラードも良かったけど、この曲が1番シーンにも合っていて、グッときたかも
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