去年の7/6に映画音楽を担当したエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone, 1928 年11月10日 - 2020年7月6日)が死去
大好きな作曲家だったので未だに悲しいので追悼で久しぶりに見ます
アメリカ、激動の時代を生きた男たちの壮大なポートレート
と帯にも書いてあるように、1920年代初頭のNY、2人の少年、ヌードルスとマックスが出会い、やがて2人を慕う仲間たちが集い、彼らの暴走は狂気を帯びていく。
友情、愛、裏切り。これはユダヤ系ギャングの半世紀に及ぶ一大抒事詩である
久々に見終わったので追記
最後のシーンは仲間を助けようと思って警察に密告したのにもかかわらず、死なせてしまい、辛さや苦しさから逃れるためにアヘン窟に行き、アヘンを吸ってアヘンにより思考回路が停止して苦しさから現実逃避して何も考えられなくなって安堵しての最後の笑顔なんだと思います
メイキングを見ての追記
レオーネ監督が1967年に原作の小説に惚れ込んで映画化しようと思ったのですが映画化の権利がなかなか取れず、やっと映画化権を取得したレオーネ監督はなんと12年もかけて脚本を書き上げたそうで、おそらく映画史上最も時間をかけた脚本だそうです
脚本約400ページ、あらすじだけで200ページあったそうです
撮影が終わった時、約10時間のプリントを持っていたが、最初の編集で6時間ほどに短縮したそうです
その時も、2部に分けて上映する計画だったが、ついに説き伏せられ短縮をした
それでも4時間弱という長時間のバージョンです
この映画の過酷な製作日程でレオーネは健康を害し重い心臓病になり、この作品が遺作となりました
この映画の製作に人生の大半を捧げたという、まさに魂を削って作った珠玉の名作です
セルジオ・レオーネ(1929〜1989)
素晴らしい作品を残してくれて本当に感謝してます
クエンティンタランティーノ曰くレオーネ監督の夕日のガンマンシリーズは最高の映画だった。この映画はそれを超えた。まるで限界がないみたいに
と絶賛していて、まだ見ていませんがタランティーノのワンスアポンアタイムインハリウッドはタイトルからして彼なりのオマージュなんじゃないかと思いました
マックス役のジェームスウッズが、人生最高の体験は何だったと死に際に聞かれたら迷わずセルジオとの映画だと答えると語っており、他の関係者もこれが人生最高の体験だった、あれほど刺激的で面白い仕事はなかった。と言っています
ローマのバルベリーニ・シネマで初の試写会をした後、観客は満足そうな顔でゆっくり出てきました。3時間40分に及ぶ長い映画を見た後で、皆 まるで満腹のようないい表情でした。
という逸話も素敵です
↓は過去レビュー
ゴットファーザーも大好きなんですが、この映画は好き過ぎて上手くレビューまとめられません…
とにかくセルジオ・レオーネが全人生を賭けた珠玉の名作だって事は間違いないです!
ゴットファーザーよりも更に深みのあるマフィア、ギャングムービーの金字塔
モリコーネの素晴らしいサントラの曲を聴く度にシーンが脳裏に浮かびます
今までの人生でこんな素晴らしい映画に出会えたことに感謝!