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善魔のotomのレビュー・感想・評価

善魔(1951年製作の映画)
4.2
三國連太郎は立派です(震)。役名=デビュー作からって事でへぇー。とりあえずいきり立ち過ぎ滑舌悪過ぎて何言ってるか分かんない。で、飲み屋の善魔の下りがいまいちピンと来ないんだけど、死体にも想いを貫く程のピュア男の狂気にはマジかなわんって事なんだろう。偶然偶然〜って云う出来過ぎなプロットはともかくとして、森雅之が愛人を追い返す下りの緊張感は異常でこう云うの木下恵介は上手いねぇ。やたら美しい淡島千景と森雅之の何か慎重深く青春を浪費した無惨な中年が若者の衝動、エネルギーにやられて余計惨めな感じになるのを見てこっちも何かショボんとなるな。桂木洋子はいつも病人のイメージ。みんな揃って火鉢に手を当てるのはみんな寂しくて凍てんだね。
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