しゅんすけ

キス・オブ・ザ・ドラゴンのしゅんすけのレビュー・感想・評価

キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)
4.0
「キス・オブ・ザ・ドラゴン」

 僕は、89年生まれなのですが、小学校高学年か中学生のころに一番観ていたアクションスターは誰かと言われれば・・・

 スタローンやシュワちゃん、ヴァン・ダムはキャリアが落ち着いてきたころだし、ジャッキーは「プロジェクトA」「ポリス・ストーリー」など、自分が生まれる前の作品は観てましたが、「ラッシュアワー」でハリウッドにいってからかなりコミカルよりになったので、そこまでハマらず・・・

 で、一番観ていたのは、小柄で(身長165㎝)屈強な相手をバタバタとなぎ倒し、コミカルというよりかはハード路線だったジェット・リー映画でした。見た目は、「小綺麗な山口良一」みたいな感じなのですが、拳だけでなくて、棒術やいろいろ多彩な道具で仕留める姿がとてもかっこよかったです。それにジャッキーみたいなその場しのぎの大胆アクションというよりは、計画的な行動が目立ち、頭がよさそうに見えた。そんなリー主演作でも、めちゃくちゃ好きなのが本作です。

 「Taxi」以降乱発されていた、リュック・ベッソン脚本・製作のアクション映画なので、話運びというとはっきりいって雑ですが(あんなに悪徳警官が堂々といられるわけがないと思う)、リーのハードでかつ華麗なアクションがずっと堪能できる映画です。

 序盤のホテルの脱走劇での、リネン室でのアクションや、洗濯機に敵を詰め込んだり、手榴弾で上半身を爆発させたり、ビリヤードのボールで一撃で仕留めたりと、バイオレンス満載でとにかく楽しい。そこからの逃走の過程で、リー演じる主人公が針で相手の動きを止めれる殺法を持ってることが明かされます。
 
 終盤の警察署カチコミシーンも最高で、武術訓練中の警察官を相手にする、思わず「フルコンボだドン!」と言いたくなるような多人数決闘シーン。そこからの幽遊白書の戸愚呂兄弟みたいな双子によるコンビとのオフィス血まみれ決闘シーン(結末がなかなかグロい)最後は、チェッキー・カリョ演じる黒幕を仕留めるシーンなんですが、ここがほんとに大好きで、リーの聞き取りやすい英語で、「血が頭に上り一滴も降りてこない、そこから鼻や、耳や、目からも血が噴き出る。そして、お前は死ぬんだ。苦しみながら」というシーンが「ざまぁ!」という感じですかっとできます。(「イコライザー」の冒頭の売春を斡旋するギャングを始末するところ的な感じ)

 自分が子供のころになんとなく観ていた映画をふと見返すと、大人になったからで、いろいろ発見があって楽しいです。また、いろいろレンタルビデオや配信サービスを駆使していろいろ見返したいと思います。