「DUNE 砂の惑星 PART Ⅱ」
先行上映にて、TOHOシネマズ日比谷のIMAXで鑑賞。事前にムビチケを購入済みで楽しみにしていた1作でした。
感想としては、2作目でやっと観たい派手なシーンが観れて満足といったところでしょうか。
1作目はほんとに「ハリー・ポッター 死の秘宝 PART1」以上に前フリだけの映画で、予告に出てきていたアクションシーンがあんまりなくて、ちょっと退屈というかがっかりという印象でした。
しかし、今作はアクションシーンが圧倒的に増量。視覚的にもガジェットの数々も非常に楽しかったです。特にサンドワームの騎乗シーンは、カメラワークといい、音といい、かなり凄まじかったです。
お話自体は、先住民になじむ話は「アバター」だし、血筋や選ばれしものみたいなところの件は「スター・ウォーズ」みたいな感じなのですが、そもそもの「DUNE/砂の惑星」の原作がいろんな作品に影響を与えているので、既存の名作SFに似ているのはそりゃそうかという感じでした。
キャストも豪華なのですが、フローレンス・ピューやレア・セドゥはちょっともったいないかなっていうぐらい出番が少なかったです。各所で悪役演技が絶賛されているオースティン・バトラーも、めちゃくちゃ印象に残るものの(ハルコンネン家の白黒の世界観はめちゃくちゃカッコよかった)、166分の長尺のなかで意外に出番が少なく、もっと観たかったなというのが正直な感想でした。
うーん、この感情は「ブラックパンサー」でマイケル・B・ジョーダン演じるキルモンガーを観たときに近いものがあります。
ティモシー・シャラメは、ほんとにスターになってきたなと感じました。やっぱり圧倒的にカッコいいし、182cmですらっと足が長く、線も細いんですけど、1作目よりぐんと強者感が出ていたと思います。大声を張り上げるシーンも、声質が絶妙で、か細くもないんだけど、うるさすぎず、でも力強さはちゃんと感じるしというところがめちゃくちゃよかったです。
惜しむらくは、終わり方がやっぱりモヤるところ。2部作と聞いていたので、これで終わりかと思っていたのですが、全然Part3がありそうな終わり方でした。まだ具体的にアナウンスがされていないので、今後の製作方針は不明ですが、やっぱりスカッとこの壮大な物語に終止符を打つ完結編が欲しいなと思う1作でした。