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アラブの嵐の3104のレビュー・感想・評価

アラブの嵐(1961年製作の映画)
2.1
エジプトの名所旧跡でロケをした意欲作だが、いかんせんとてもつまらない。中平康の駄作を初めて観た。

ヒッチコック風の巻き込まれ話なれど、どうなるのか?のドキドキも大丈夫なのか?のハラハラもなく(「北北西に〜」そのまんまのシーンがあったがそこだけは単純に楽しかった)。

裕次郎はいつもの裕次郎で飄々としていてそれだけでオールオッケー。ピラミッド登りのくだりでの「また骨を折ったら困る」にニヤリ。
しかし曲がりなりにも彼の成長譚という筋立てなのにその要素が全く伺えないのは物足りず。
テンポの良いセリフ回しもそつなくこなす芦川いづみ嬢。相変わらず見目麗しいが物語的にはそれほど存在理由がなく。存在理由という意味では小高雄二がエジプトにいたり日本に帰りたがったりする理由がよくわからず。そして日本パートでの葉山良二の無駄遣い。

現地キャストのセリフが会話中にエジプト語/英語/日本語吹き替えとコロコロ変わる変拍子。字幕より吹き替えのほうが手間がかからないのかな。
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