ぐるぐるシュルツ

パルプ・フィクションのぐるぐるシュルツのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.7
何が語られているか、
何が描かれているかよりも、

そこから何を感じたか。
そこから何を考えて何を変えられるか。
一生懸命努力してる。

〜〜〜

「午前十時の映画祭」の機会で、
映画館にて鑑賞。
大きなスクリーンに大きい音。
もう最高です。
一度遥か昔に鑑賞済みなので、ストーリーの時系列はバッチリ。
もう、わかっていても、面白いんだから。

そしてやっぱり俳優陣がド級すぎる。

ハチャメチャな展開を
どこまでもシリアスに、
でもどこか間抜けに
演じ切っていながらも、

訳の分からんところを
妙に、バッチリ、クールに決める。
その説得力たるや。
なぜかリアリティを感じてしまう。


そして、
ジュールズが最後に奇跡だと感じたことが、
まんま、この作品のテーマな気もします。

僕らがフィクションを見るとき、
それは作り物の
偶然や奇跡かもしれないけど、
何かを感じてしまう。
そこから何かを考えて
自分を変えようとしている。
難しいんだけど、
一生懸命努力してる。

それが大切なんだよ、と。
フィクション・オタクの
タランティーノならではの
メッセージだと感じました。

それにしても、
サミュエルさま、かっこよすぎでしょ。

そして、オープニングとエンディングも、かっこよすぎて痺れる。
やけにチープな車中も、核兵器かと思わせるスーツケースも、
ダンスもつっこむ車もゴミ箱に飛び降りんのもチョッパーもチーズバーガーもショットガンもサムライソードも。
映画のロマン詰まってました。