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K-20 (TWENTY) 怪人二十面相・伝のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

5.0
舞台は、1949年――架空都市≪帝都≫。
19世紀から続く華族制度により貧富が二極化する帝都。
そんな中、富裕層のみをターゲットとし、次々と美術品や骨董品を、魔法のような手口で盗んでしまうK-20と呼ばれる≪怪人二十面相≫の出現が世間を騒がせていた。
主人公は怪人二十面相に騙され、二十面相に仕立て上げられたサーカスの曲芸師・平吉(金城武)。
彼が、類前なる身体能力と頭脳を武器に、二十面相に狙われた令嬢・羽柴葉子(松たか子)と、その婚約者であり探偵の明智小五郎(仲村トオル)と共に、二十面相との戦いを決意する。平吉が選んだ究極の選択とは!?
あの『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズを世に送り出した日本テレビと制作プロダクションROBOTが再びタッグを組み、「怪人二十面相・伝」(北村想著)を原作に、大怪盗・怪人二十面相をめぐる、アクション・エンタテインメントを製作。
監督・脚本はドラマ「アンフェア」などで絶大な評価を受けた、佐藤嗣麻子。
江戸川乱歩が生み出した怪人二十面相をバットマンのようなダークヒーローとして描いた痛快作です。
金城武が怪人二十面相の罪を被せられて、怪人二十面相に対決するために泥棒長屋のボス源爺から泥棒術を学び、松たか子演じる令嬢と明智小五郎と力を合わせて怪人二十面相の正体を探って対決する冒険が、パルクールやマーシャルアーツを組み合わせたアクション満載(泥棒術の1つ直線歩行をパルクールで描いたり、二十面相とのバトルをワイヤーアクションたっぷりの格闘アクションで描いたり)で描かれています。
松たか子演じる令嬢がおしとやかな外見に似合わない意思の強い武術の達者なお嬢さんで、ハマっているし、泥棒長屋のボス源爺を演じる國村隼や高島礼子もいい味出しています。ところどころコミカルなシーンもあるし、怪人二十面相の意外な正体に明智小五郎ファンは、驚かされると思います。
「ルパン三世・カリオストロの城」にオマージュを捧げたシーン(松たか子がオートジャイロを使ったアクションなど)も多く、痛快でした。
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