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ピンポンのkunicoのレビュー・感想・評価

ピンポン(2002年製作の映画)
3.8
めちゃくちゃ久々に鑑賞。
目黒シネマにてフィルム上映。

フィルムで見るとタムラの卓球場の埃っぽくてどこか懐かしい雰囲気がとてもよく伝わってきて趣がありました。
プラス、夏木マリの顔はフィルムだと尚カッコ良い!!!

アスミックエースの顔になるほど売れに売れたピンポンだけど、ストーリーの爽快感や窪塚洋介のカリスマ性は何年経っても色あせない。
今この瞬間目に焼き付けてる映像が一番面白い!と毎回感じることができるのは、やはり名作だからではないかと。

親友でありかつ自分のヒーローであるペコに対するスマイリーの気持ちだけど、正直私はペコ派の人間なのでよく分からなかったりする。
私が誰かのヒーローなのかどうかということは置いといて、基本的に自分の意思は必ず口にするし、そこでの遠慮や嘘は相手にとっても失礼だと考える。それがマナーでしょ?と思う上にペコ並みに自由奔放なので本当にタチが悪い生き物だなぁと常々反省である。
でも、だから思うのは、私の周りにもスマイリーがいるんじゃないかということ。
大学時代によく一緒にいた友達は確実にスマイリータイプの人間で、一度大きな衝突をしたことがあるけど、その時に初めて自分と価値観が根本的に違う人がいるんだと20年も生きてきて初めて痛感した。

そんな気持ちとの出会いを16の夏に、しかも勝敗が決定的についてしまうスポーツというものを通して経験してしまった2人には、とても大きい壁なんだろうなとぼんやり思った。

親友とできた初めての確執に、1人は愚直に卓球に取り組み1人はゲームセンターに逃げ道を作るけど、そんな時にそれぞれを支える大人が周りにいるのはとても恵まれていることだ。
卓球愛!!!

窪塚洋介ってオカッパ頭でラリった演技するのに何であんなにかっこいいのかって最新の技術だと証明できるのかしら。
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