うるぐす

ピンポンのうるぐすのレビュー・感想・評価

ピンポン(2002年製作の映画)
4.3
エンドロールを眺めながら、
「あ、これ、クドカンだったのか」
と思って、松尾スズキや荒川良々、近藤公園の顔を思い浮かべた。
染谷将太じゃね?と思ったあの子は染谷将太だった。
染谷将太×クドカン見てみたいなあ。
…それはさておき。

なんと言っても、窪塚洋介。
この世のものとは思えない浮遊感(存在感)。すごい。あの髪型で、なんかかっこいいと思わせる説得力と、あのキャラクターなのに真似したくなるカリスマ性。
正直、かなりコメディに振り切ってる作品なんだろーなー、くらいに見始めたら、中盤からアツイのなんの。もう、超感動するスポーツものの名作。
名作と言ってもいいのではないか。

ペコ(窪塚洋介)がとてつもない天才。
だとしたら、それに対となる形で存在するりゅうちぇる、、、ではなく、
スマイル(井浦新)はとてつもない次元の秀才。
例えるなら、ペコはキャンバスに絵を描く時に、誰よりも楽しそうに、時には枠にまで色を施す。一方スマイルはキャンバスの中の完成度を究極にまで高める。
スマイルのキャラを前半、周りの人達の期待という形で見せていくのも秀逸。
で、ペコは窪塚洋介にしかできない。
こんなの。凄すぎる。
群像劇にした時の宮藤官九郎は唯一無二の天才。荒川良々の使い方とかお手本。

と思ったら、クドカン×窪塚って、IWGPなのか。あれもなんだかんだ見れてないんだよな。時系列どっちか先なんだろ。見なきゃ。
大倉孝二の佇まいもやっぱり唯一無二だし、いい。

ちゃんとした青春映画。
アイキャンフライがあんなに冒頭とは思わなかったけど。
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