うるぐす

BLUE GIANTのうるぐすのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.9
極上のジャズ体験。いや、極上の映画体験だった。その圧倒的に熱を帯びた描写とストーリーによって、「漫画なのに音が聴こえてくる」と言わしめた人気漫画『BLUE GIANT』が映画化。漫画なのに、という部分がアニメ映画になることで、実際に音が鳴ってしまうわけで、漫画の時の感動を超えられるのか、というところが楽しみでもあり不安でもあったのですが、とんでもない。ジャズ詳しくない俺でも知ってる上原ひろみが音楽担当って時点で期待が勝ってましたけど、遥かに上回る。もう、観終わったら「ジャズええやん」って「いや、もうそれもジャズやん」ってなる。もうとんでもなくジャズめちゃくちゃかっこいいなってなる。
で、今回の映画は一番最初の日本編なんですけど、もう青春映画としても100点。誰だって何かを始めたい、と思って、始めて、うまく行かなくて、でももっと頑張って、みたいな、観終わったら体温ちょっと高くなって、なんかすごいパワーもらえるというか。あと、アニメーションもすごいいろんなことにトライしてて、そこに自由さを感じて、作り手たちの「これを見せたい」という感情をすごくぶつけられて、「あ、これこそジャズの一番かっこいいところだ」って、もう、観終わったらジャズへのかっこよさから、ジャズの美学を身に纏う。
アニメ映画に関しては、もう2023年の天井出た気がします。
とんでもなくすごい映画です。
ジャズも青春も、最高です。
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