チッコーネ

女真珠王の復讐のチッコーネのレビュー・感想・評価

女真珠王の復讐(1956年製作の映画)
3.5
設定が若干奇を衒っている程度で、適当にご都合主義な娯楽サスペンスなのだが、お色気サービスはかなり思い切っていて、1950年代の映画とは思えないほど。
前田通子の乳首は何度か見えているし、強風の中、下着の着用さえ許されないまま、肢体をレンズに晒し続ける。
彼女が良識派からレッテルを貼られたことは想像に難くないのだが、無人島で男5人の中に放り込まれたグラマー女が直面する危機と、繰り広げられる覇権争いの描写は非常に生々しく、黒澤の人間ドラマ並みに重厚な印象を残したのが、意外だった(ちなみに本作の悪の親玉役は、姿三四郎の藤田進サン)。やはりセックスとかタブーには挑戦しておくものだね。