チッコーネ

戦慄のリンクのチッコーネのレビュー・感想・評価

戦慄のリンク(2020年製作の映画)
3.0
ホラー禁止の中国で公開させるため、工夫を凝らした脚本が興味深い。
「青い鯨」云々は話題集めかなという程度で、実際にはAI領域に言及し、一歩踏み込んだ趣。
偶然だが先日観たばかりの米催眠術ノワール『疑惑の渦巻』を想起した。
また意外にも、軽いL要素まで盛り込まれている…、個人的には強引で荒唐無稽な霊障ものより、よっぽど楽しめた。

ロケ地や居室美術がきれい過ぎてエキゾチズム希薄なのは、エイジアンモダンホラーによくあるパターン。
役者たちは監督の演出によく応えており、好感度が高い。
どこかキムタク似のフー・ムンボーのエンドクレジットに「中国台湾」と記載されているのが何ともはや。
妙に大袈裟な公安引き立て演出もちらほら散見される。