チッコーネ

ビースティ・ボーイズのチッコーネのレビュー・感想・評価

ビースティ・ボーイズ(2008年製作の映画)
3.5
映画にはあまり登場してこない、ソウルのホストクラブ業態を確認できる作品。
個室接待なのが韓国ぽい。
青春残酷物語の趣もあるが、昭和のドロドロ水商売絵巻邦画とは異なり、自堕落かつ楽天的な雰囲気もあって観進めやすい。
とは言え「情に棹させば流される」業界ならではのハードボイルドな駆け引きはしっかり描写、女性キャラクターにも充分な活躍の場が与えられていた。
監督は本作の数年後に傑作『悪いやつら』を撮ったユン・ジョンビン。
俳優業に進出したばかりのユン・ゲサンはどこか情けない雰囲気で、役柄にぴったり…、「撮影分を大幅に削られた」と恨むトラウマ作品らしい、ほぼ出ずっぱりなのに。