柳堀毅

チェイサーの柳堀毅のネタバレレビュー・内容・結末

チェイサー(2008年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ナ・ホンジン監督による実際に韓国で起きた連続殺人事件をベースに製作。警察、権力、社会へのフラストレーションが溢れ出ている作品。

ソ・ヨンヒ演じるミジンの死はどうしようもないくらいの悲壮感を感じる映画。
ミジンがシングルマザーとして体調不良にも関わらず仕事に出勤する、バックボーンには仕事が無くなってしまったら困る母親の気持ちや韓国社会の経済状況が伝わってくる。

また終始後手を踏む警察達やマスコミを気にする権力者達には観ていてイライラしてしまう。

最後はどうかミジンの娘が幸せを掴んで欲しいと願い映画が終わる。

実生活であそこまでの体験は絶対に得られないものをピントを合わせてフォーカスしたナ・ホンジン監督の挑戦に感銘を受ける作品でした。
柳堀毅

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