せっかく精神世界を視覚化できる設定なのに実際の部屋も異常性丸出しなのはもったいないなと思った。
部屋は見るからにイケアやニトリで揃えたような個性を感じさせない作りにした方がギャップを感じられたのに。
そう考えると、周りにいる無難な事しか言わないアイツやユニクロの服ばかりのアイツにもそれぞれ精神世界に自分の部屋があって、そこには拷問器具やらこの映画オススメの自家製MRIやらが転がっているかもしれないわけで。
精神から人間が創られると信じる主人公キャサリン。
人間が精神を統制すると信じる刑事ピーター。
この2人の対比が面白く、どちらが正解かなんて野暮なことは押し付けてこない。
ただ、それぞれの部屋を持つ十人十色の人間達を救うにはどちらも必要だということだけ教えてくれる。