ペンソー

ザ・セルのペンソーのレビュー・感想・評価

ザ・セル(2000年製作の映画)
3.4
"セルフレス/覚醒した記憶"のT・シン監督デビュー作品。
J・ロペス主演。
V・ヴォーン、V・ドノフリオ共演。

「相手の意識の中に入り込む」というのが"インセプション"に近いなと思った。
しかしながら連続殺人鬼の意識の中を視覚化した世界観はどちらかというとオカルト系で、狂った意識を視覚化した演出は面白い。
主人公が連続殺人鬼の意識に入り、イカれた意識に気づく原因となる世界、被害者たちのミュージアムのような世界は、言葉では表現しづらいけど狂気を感じることができて好きだった。

前半のサスペンス的な雰囲気から後半のSFな世界観への切り替わりが面白かった。
序盤でSFな世界観を視聴者に馴染ませ、その後のサスペンスからスムーズにSFに移行するのはうまいなぁと感じた。

漂白と人形に囚われた連続殺人鬼を演じるV・ドノフリオは"フルメタルジャケット"の時のようにイカれた役だったけど、これがハマっている。
ロン毛のV・ドノフリオが想像つかなくて最初は彼だと気づかなかった。
そしてFBI捜査官を演じるV・ヴォーン、どの作品でもシリアスな役はなかなかないから、ハマってないわけじゃないけど多少の違和感を感じてしまった。笑

結構暗いストーリーだったけど面白かったです。
オカルト版"インセプション"は言い過ぎかもしれませんが、こういう世界観はすごく好きでした。

コマ送りのような早送りの演出は"SAW"にも同じような演出があったのでお気に入り。

一応続編があるようですが、相当ヒドそうなのでとりあえず保留にしておきます。
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