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インファナル・アフェアのGINのレビュー・感想・評価

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)
4.2
久しぶりにアジア作品を鑑賞。

香港映画の金字塔『インファナル・アフェア』シリーズの第一章!

香港マフィアに入った青年ラウは、ボスの命で警察学校に入る。
一方、警察学校で優秀な成績を収めながらも突然退学となるヤン。
2人の青年は、皮肉にもそれぞれ同時期に、警察とマフィアの手先として身分を隠して潜入することを命じられる。
10年後、マフィアに潜入したヤンの情報により、大きな麻薬取引の情報が警察にもたらされるが、警察に潜入するラウからもその機密情報がマフィアに流れ、検挙も取引も失敗に終わってしまう―。

久しぶりに観たけど、やっぱり面白いですね。
マフィアの幹部が実は潜入捜査官で、エリート警察官が実はマフィアの手先という面白い設定。
設定もそうですが、シナリオも秀逸だと思います。
双方に内通者の存在が明らかになり、裏切り者探しに乗り出す警察とマフィア。
双方の抗争が激化し緊迫感が増す中、終盤、遂に2人の対決の時がやって来る…。
潜入として生きてきた2人の生き様。
2人とも事件とは関係ない所で短い交流があったところも話を面白くしていました。
ラストは衝撃的でもあり、切なかった。
儚くも何処か美しくも感じる作品でした。

俳優さんでは…
アジアのスーパースター、アンディ・ラウとトニー・レオンが夢の競演!
2人とも繊細で、丁寧で、迫真の演技でした。
潜入の悲哀を上手に表現していて素晴らしかったと思います。
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