Takaomi

ボディガードのTakaomiのレビュー・感想・評価

ボディガード(1992年製作の映画)
2.7
映画の材料と設定はいいだけに本当に惜しい映画でホイットニーヒューストンとケヴィンコスナーの無駄遣い。

ベタなラブストーリーは好きなんだけど、終始フランクに共感できなかった。

大統領のボディーガードができるほどの凄腕の男、前半ではできる感が映像からも伝わってきて、ドライブテクニックやナイフを投げる正確性、レイチェル邸の警備のずさんさをあっという間に把握し警備に必要な器具を揃えたり素人レベルの警備員たちに熱弁を奮う姿は誰が観てもカッコいい。

良かったのは正直ここまででした。
あれだけレイチェルに対しても警備に協力し生活を制限しろと厳しくうるさい男がある時突然、彼女に誘われ普通にデートに出掛けた瞬間一気に冷めました。。。

なんのためのボディーガードなんですか?誰かに狙われていて危ないタイミングで呑気にデートに行ける精神がわからない。

レイチェルは終始、フランクの言うことを聞かずフラフラ飛び出しちゃうのは良かったんだけど。

その後良い雰囲気になっちゃって、なぜか全く関係ない日本刀を引き金に熱いキス。

日本人に観てほしいのが見え見えなんですが、そんなシーン出てきても共感できないし反応に困る。

日本刀が出てくるのはここだけだし。

キスの流れでベッドイン。まあここはこの流れに行くのは当たり前のことだし、何の疑問もないけれど、問題は朝を迎えてから。

レイチェルが目を覚ますと、隣で寝ているはずのフランクが起きて帰り支度をしているんです。

そして、この作品一番の名言。
「公私混同はしちゃダメだ」
エエエエエエエッッッΣ(゜Д゜)Σ(゜Д゜)

寝たお前さんが言う言葉ですか!!
レイチェル怒って当然だし、男の風上にも置けないっすわ。

もう何にも共感できない。
いくらレイチェルを庇っても、かっこよく戦ったとしても。

依頼人以外には超暴力的だし、レイチェルを危険な場所ではない、ペンションにつれていくけど警備の全く皆無な場所に連れてけば襲われて当然。

突っこみどころ満載で、そう言う意味では楽しめます。
せっかくホイットニーヒューストンを使うんだからPVみたいな歌の使い方はやめてもっと余韻をもたせてほしい。

もっとベッタベッタなラブストーリーで良かったし、安っぽいアイドル映画でした。
Takaomi

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