わたP

リリイ・シュシュのすべてのわたPのネタバレレビュー・内容・結末

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

きっともう少し思春期に近い年齢の時に出会っていたら、バイブルになり得たかもしれない作品であるとは思う。
ただ、この時代を過ぎてしまった今見ても、なんだか「若者のリアル」みたいなことを描いたつもりになっているだけのような気がしてあまり乗りきれなかった。

こういうイタい青春ものは個人的に大好物なのに、なぜか深く伝わるものがなかった。

ただ終盤、市原隼人が叫ぶシーン、リリィが偶像であると皮肉っているのだけど、あそこだけは好きだった。ここまでの所謂中二病の塊のような流れをひっくり返してくれて、妙なカタルシスのようなものは感じた。

それでも全体に流れ出るダサさ(予期したものだとしても)がどうしても好きになれず、バイオレンスやエグい描写も思ってた以上ではなかった。
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