このレビューはネタバレを含みます
1968年、プラハの春と呼ばれた時代が舞台。
まさかのミュージカル笑
高校卒業を控えた女の子がバージンの卒業も考え、恋に落ちる。そしてそれは禁断の恋だった...
プラハというタイトルとそのデザインからアメリ的な、プラハを舞台とした華やかなラブストーリーかと思ったら全然違った。
まずミュージカル。
そしてプラハをよく知らないのでプラハ感、都市感を感じない。
すぐ恋に落ちたり性に興味を持ったり若者同士の青春が描かれる。
色彩がはでやかでおしゃれだ。
前半はそのようなストーリーだが、後半から物語は重みを増す。色彩もおさえめになる。切なさもあり、そして重いまま幕を閉じる。
この作品の意図は終盤になるにつれてわかってくる。戦車登場の瞬間の絶望感足るや。
東西分裂の東側を描いており、自由とは何かも感じさせられる。
ソ連とかスラブ語とか馴染みがなかったのでチェコという土地柄を感じる。
この作品は表向きのラブストーリー、裏側の戦争と平和、自由に加えロミオとジュリエット的なものなど色々なオマージュや意図的なカードゲームのデザインなど散りばめられたものも恐らく多く、歴史と合わせて色々知っているほど深く面白い作品なのだろうと思った。
僕は歴史もオマージュもほぼわからないので残念だった...
しかしこれほんとに2000年代の作品?もっと古く感じる笑