YasujiOshiba

シカゴのYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

シカゴ(2002年製作の映画)
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娘がDVDを借りてきたのでお相伴。

ちょうどカフカの『審判』のなかの挿話「法の前に」のことを考えていたのだけれど、この映画もまたある意味で「法」の話。

カフカが、法を「開いている門」として人生の前に登場させるなら、この作品は、同じ法を、殺人を、欲望を、すべてショービジネスの小道具としてしまう。

なるほど芸術は、ほかのあらゆるものを飲み込みながら、自らを表出するというわけなんだよな。

うん、それでもとにかく生きよう、そんな気持ちにさせてくれる映画に、ハットオフ。
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