Narmy

007 スカイフォールのNarmyのレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
4.3
«3»

奪われた〝NATOに潜入する諜報員のリスト〟を取り戻すため、トルコで任務につくボンド。
オープニングから息もつかせない追跡劇、街並みをいかしたアクションもアクションが映える山並みもとにかく見ごたえがある。
そして思いもよらない出来事からオープニングクレジットへ。
そしてまたこのクレジットが想像を超えるお洒落な映像とゾクゾクするような音楽で一瞬にしてその世界に引き込まれた。

今作はMI6に所属するもの達の過酷な任務の中での孤独や上司と部下との信頼関係に歪んだ愛まで映し出され、終始シリアスな雰囲気に包まれている。
そして諜報員達の世代交代と、諜報活動そのものの必要性まで問われる。

いつも哀愁を漂わせているボンドの過去が少し明らかになり、そのことをふまえた上での上司Mとの関係が繋がりをみせ、ドキドキハラハラだけではない別のなんともいえない感情に囚われる。
Mとの厚い信頼関係はボンドの生い立ちにも関係しているのかな。

全体としては音楽のタイミングが絶妙で何度もボンドのかっこよさを引き立てる。
そしてテンポのよい会話!
世代交代を象徴するQとのやりとりやいつもながらのMとのやりとりは軽妙かつ爽快。
そして映像!
自然の風景はもちろん、都会のビルでの明暗の効いた映像もめちゃくちゃ綺麗。
ストーリーも新と旧を上手く使い分け、道具も心も世代交代ということをうまく融合させ、敵と対峙していく。

少年のようで大人のようで、、いろんな面のあるボンドが凄く魅力的でスパイとしての任務遂行とは違う視点だけど、めちゃくちゃ面白かった!
Narmy

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