Smoky

007 スカイフォールのSmokyのレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
4.7
何度も観返しているダニエル・クレイグの『007』だけど、ちゃんとレビューしてなかったので改めて。

これまでセオリーをことごとく覆すことで成功してきたクレイグボンドの金字塔的作品であり、プロデューサーであるバーバラ・ブロッコリの女性視点でのアップデート戦略が見事に成功したことが証明された名作。アカデミー賞監督と俳優を起用(コネリーやムーアのボンド時代に話したら冗談だと笑われること間違いなし)、そしてボンドガールは紛れもなくM!

いかに敵役のハビエム・バルデムがキモくて、目的が単なる私怨でしかない小物であろうと(でも、奥さんはペネロペ・クルズなんだよなぁ…)、久々に登場したQが単なるヲタであろうと「ボンドの唯一の大切な女性はボンドガールではなくMでした」というストーリーの前では全く気にならない。

あらゆる常識を破り、贅沢なリソースを突っ込んで完成した本作で、ある意味で燃え尽きたクレイグのボンドは、次作で内容的にも興行収入的にも見事にダウンする…。
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