このレビューはネタバレを含みます
スカイフォールジエンドオブ伝統
ソニー、コロンビア、MGM提供。キャラクター創造(原作)イアンフレミング。脚本ジョン・ローガン(ほか二人)。監督サムメンデス。!(サムメンデス監督裏レビュー書いてます。)
英国スパイ娯楽大作として主役交代、引き継ぎの中引退なく続く「007」シリーズ(ゼロゼロセブンシリーズ、ダブルオーセブンシリーズ。私はゼロゼロセブンシリーズと言う派閥。)
前作「慰みの報酬」から帰ってきた六代目ポンド。ジェームズボンド。
公開後大ヒットのニュース。「そうか評判いいのかぁ!」と胸は高鳴り、デイタイムにて沢山のボンドファンの中みてきました。
三回眠りかけ、三度時計を見た事実が物語る。中盤まで非常に良かったのに、それ以降の
「納得いかない。その展開。」
に心は、シンクロすらしない。私のボンドワールドがスカイフォールでした。
鑑賞後沢山のお気に入りレビューを読む。皆さん、「楽しかった、面白かった」という評の少なさ。私は中盤まで良かったんです。なんだか好評なバビエルバルデムさんから駄目な感じであります。「007において、悪役は、人気俳優を使ってはいけない」という勝手なセオリーが私にありの為であります。
ここから不満。
まず、その1。
バビエルが悪にみえない。こんなら、絶対ファンなら比較するコーエン兄弟の「ノーカントリー」のマッシュルームカット悪の方が、よっぽど怖い。
あっけないし、動機不純で、嫌らしさ無し、そぶり口ぶりあるけど、ムカつく感じもない、白髪姿だけ。
その2
これは、ピアーズブロスナンボンドからの私の気に入らないポイントですが、ジュディディンチのMの存在。この人が、物語に深く関わるのが、
「もうイヤ!」「シャベるなって」という感じです。
私のボンドワールドは。「Mは、寡黙で絶対!」なんです。
そういう伝統をぶち壊したのが、ある意味ピアーズブロスナンボンドからのジュディディンチでありこのスカイフォールの出来を左右したんじゃないんですかね。
Mと本部は、「絶対」なんです!これが、私のおける「ボンドワールド伝統」をスカイフォールした原因です。
揺るぎません!そのセオリーをぶち壊したのが、良しとするか悪いととるかであります!
新しさととるかこだわりととるか伝統ととるか、私は伝統をとりたいです。そこで本作、すーっとしらけてきましたね、長いなぁみたいな。
だが、
しかし監督は、悪くないんですよ!やっぱり!
タイトルバックから素晴らしい導入のタイトルとアデルの曲。タイトル良かったですねーーー。アデルも良かったです。
サムメンデスが魅せる、スカイフォールという名の落ちるイメージ。メンデスフォールカッツの素晴らしさ。
冒頭
タイトルバック
ダルトンボンドの心理状況
落ちるアクション
落ちる、掘る、地下にもぐる的な素晴らしい符号
ヒューッと流れ落ちるイメージ連鎖をつなげている、この素晴らしさは、あります。必見。
そして上海の素晴らしい ネオンライトでのファイト。ブルーライト007とっても綺麗ですよ。必見。
映画でしか見れない、ブルーな死闘の素晴らしさ。こちらも必見。
冒頭の007恒例の掴みアクションも、良し!
それから今回良かったのは、ダニエルボンド初といえるジョーク。お堅いジョークなんですが、良かったです!
ファンサービスもとってつけた感があるのは、やはりアクションシーン演出と新世代Qの小道具がなにかしらの緊張緩和、キンカンがないところには、その威力は発揮しません。
今回それが唐突だったという脚本ミスとみてます。
私はやはり三人もいた脚本とプロデューサーに致命的ミスがあるように思います。いやミスというか、伝統を重んじないファンにサービスしない、いやいやイアンフレミング精神を忘れた本作でありピアーズブロスナンボンドからのQへの決着とみてます。
いや
ダニエルクレイグは、最高なんです!全然! 素晴らしいなりきりで大満足なんです。ムキムキマッチョだし。容赦ないし、冷たいし。
あとは、敵!悪!あとその他モロモロが引っかかったという結果でまさしく次作に小さな期待をかけておこうと思います。
それでは最新作
ダニエルクレイグボンドスカイフォール 落下して忘れた何を伝統を?
落下して掴んだエージェント
私にとっては、スカイフォールジエンドオブ伝統
皆様には、「スカイフォール」どのような落下にみえますか?
ぜひごらんください。
追伸
提案なんですが、次作「007」。「ダークナイト」のクリストファーノーランに監督させてください、イオンプロダクションの皆さん。間違いなく
「大傑作」
をとりますよ。ノーランは、007を撮りたいと前から公言してますからね。とある日本人からのお願いです。
2012年12月28日 9時58分レビュー