わたもち

戦国自衛隊1549のわたもちのネタバレレビュー・内容・結末

戦国自衛隊1549(2005年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

うーん…なんだろうこのガッカリ感。

Googleで「戦国自衛隊1549」と打ち込むと、すかさず「戦国自衛隊1549 ひどい」という畜生な予測候補が出てくるくらいには評判の悪い本作。

子供の頃に観たときは割とその世界観にワクワクして楽しめた記憶があるのだが、大人になってから久しぶりに観てみると粗さが目立つこと目立つこと。

我が目いや耳を疑う棒演技の頻発に「さあここは盛り上がるところだよ!」と言わんばかりに挿入される胸熱狙いの言葉や演出も「くっさ」の一言で一蹴されるものばかり。
(迫真の場面で謎のドラム音楽ちょびっとだけ流れたのあれ何だったんだ)


中尾明慶くんは結構キツい演技だったけど流石の愛嬌でギリギリ誤魔化すことに成功。

綾瀬はるかはアウト。棒読みが過ぎる上に全然可愛くなくてびっくりした(こんな可愛くない時代あったんですね。)
似たような古くさい台詞回しの姫設定という点では、『今夜、ロマンス劇場で』とは段違い。綾瀬はるか、演技うまくなったんだなあとしみじみ感動。

北村一輝は最初の登場シーンこそ吹いたがキーパーソンを熱演。流石です。
嶋大輔はふっくらまんまるでドラえもんみたいで可愛かったです。

伊武雅刀と鹿賀丈史、的場浩司あたりは良かったのではないかと思います。


チープで棒大根な演技演出に雑な脚本ではあるものの、“歴史に呑み込まれる”とか“歴史の自動修復力”というプロットは個人的には好きだし面白かった。
偉人を記号に過ぎなくさせたのは挑戦的。

歴史さんアドリブむっちゃききますやん!マジ修復力ぱねえ!!という映画です。




エンドロールの
“特別協力 陸上自衛隊”
が一番盛り上がるところだったのは秘密。
わたもち

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