たつなみ

デス・レース2000年のたつなみのレビュー・感想・評価

デス・レース2000年(1975年製作の映画)
4.5
コーマン作品初鑑賞。
あぁ…なんか好きだ この映画…。
70〜80年代のディストピア映画って現代社会を示唆していてとても奇妙で面白い。

独裁者や暴力に対する痛烈な皮肉とブラックジョークに加え、とにかく低予算で所々チープな感じが最高に楽しい!
上映時間も80分とコンパクトなので、気軽に楽しめる。

マシーンのデザインとか設定はまるっきりバカ。
でも何かすげーカッコいい。
オイルを撒いてライバル車をスリップさせたり、ニセの標識でルートを変えさせたり…っていう所はマンガそのもの。
よくマジメにこんな子供の妄想みたいな作品作ったもんだ(褒めてます)

老人や子供を轢き殺すと高得点というルールも笑えるが、主人公フランケンシュタインが逆に次々と政府の関係者やアナーキーな連中を轢き殺していく所は最高だった。
特に”安楽死デー”のくだりは大爆笑!

『ロッキー』でブレイクする前のS・スタローンもライバル役(マシンガン・ジョー)で出ていて、彼の下積み時代を垣間見られる。
クライマックスでのジョーとフランケンのカーチェイスシーンを観ていると、タランティーノの『デス・プルーフ』はこの作品の影響も受けていたのかなぁ…と感じた。

次はリメイク版の『デスレース 2050』も観てみよう(^ ^)