ピッツア橋本

スウィート・ノベンバーのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)
4.9
“Remember November, forever”

仕事人間のキアヌリーブスがひょんなことから謎の自由人女シャーリーズセロンと出会い儚い逢瀬を紡いでく王道恋愛ドラマ…なのだけれどこの11月の魔法のかけ方が素晴らしいと思う!

シャーリーズセロン演じるサラの自由奔放なキャラクターやその理由が実に映画ドラマ的で良かった。
出会いの因縁の付け方とか、清々しいセクシーさとか、故に滲み出る隠れ◯ンヘ◯感と嘘のつき方がとても可憐で惹きこまれた。

あの目隠しのさわやかな変態性が象徴的で、
割と強引なドラマ展開やドリーミーな恋愛観への良いブラインドになっていた気がする笑
キレイにロマンスだけを覗き見させてくれる。

キアヌリーブス演じるネルソンもとても良くて、後半ずっと応援してしまった。
覚悟決めてこの女性を幸せにしよう、結ばれようとした気持ちに反比例して彼女の存在が遠ざかっていく、謎が深くなっていく描写が他人事に思えなくて泣いた苦笑

too muchだと言う人も多いかもしれないが、俺は後半のネルソンの全力の愛情表現に共感の涙が止まらなくなった。

一方でサラがそれを素直に受けきろうとしない理由や女の性もよく理解できる。
男としては困るんだけど否定はできないよね苦笑

果たして男はどこまで女の嘘を剥がして心奥深くまで入って良いものか…

きっと男と女で永遠と未来の解釈が違うんだろうなあ…そしてそれを埋め切ることは出来ないんだろうなあ…

とかとか、とても他人事には思えない、俺個人の恋愛観を揺さぶる作品に出会えました。
ピッツア橋本

ピッツア橋本