回想シーンでご飯3杯いける

レベッカの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
3.8
アルフレッド・ヒッチコック渡米後第1弾に当たる1940年の作品。チャップリンの「独裁者」と同じ年なので、僕が今までに観た映画の中でもかなり古い作品になる。

イギリスの大邸宅マンダレイに住む領主マキシムと結婚する事になった「わたし」が、マキシムと死別した前妻レベッカの面影に翻弄されるという心理サスペンスである。

マンダレイには、他に家政婦長のダンバース夫人や、両親を亡くした「わたし」の面倒を見ているホッパー夫人など、癖の強い女性が出入りしており、スリラー要素を構成する重要な存在になっている。

本作を見ようと思ったきっかけはエドガー・ライト監督作「ラストナイト・イン・ソーホー」に似た部分があるのではないか?と推測したからで、実際、建築物を主体とした恐怖の演出や、心理サスペンスからエクスペリメンタルな映像効果を多用する後半への展開等は、正に「ラストナイト・イン・ソーホー」のお手本になっていたのではないかと思わせる。