Kei

刑事ジョン・ブック/目撃者のKeiのレビュー・感想・評価

3.7
惹かれるあう二人は、目が合った一瞬に会話できと言います。

18世紀始めから19世紀にかけて、ヨーロッパで迫害を受けていたアーミッシュは、宗教の自由を約束されたペンシルベニアへと旅立ちました。

アーミッシュとは、現代文明を否定して、17世紀ヨーロッパの生活様式を今なお行なっているキリスト教一派の人たちです。

厳格な彼らの生活は16歳の誕生日を境に一変します。
16歳からの数年間は"ルムシュプリンガ"と呼ばれ、あらゆる拘束から解放されます。車の運転や携帯電話はもちろん、酒やドラック、セックスなどあらゆる快楽を外の世界で学びます。その期間、彼らは友だちや恋人、時には人生の師を見つけます。

ルムシュプリンガ とは選択の期間です。アーミッシュとして洗礼を受けるか、外の世界で生きるのか。洗礼を受けるということは、全てに別れを告げなければいけないということなんです。二度目の選択はありません。

ランカスターのアーミッシュ村から伯母の家まで初めて汽車に乗る少年サミュエル。
見るもの全てが新鮮なサミュエルは、偶然にも駅のトイレで殺人を目撃します。

事件を担当するのはフィラデルフィア警察のジョン・ブックです。
彼は事件を目撃した少年とその母親を守るため、単身アーミッシュの村に身を潜めます。

この映画は、アーミッシュの人々と都会の刑事の心の交流を描いた物語です。
ジョン・ブックは短い彼らとの暮らしの中で、彼らの純朴さ、心の強さを感じます。

そして、ある女性との短い一夏の恋をします。許されない恋、二人の唯一の会話は互いの瞳でした。

とても爽やかで夏の風のような物語、刑事ジョン・ブック 目撃者は7月にすごくオススメです!!
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