Kei

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールドのKeiのレビュー・感想・評価

3.3
1860年代、実用電話の発明者グラハム・ベルの父メルビル・ベルは聴覚障害者のために、口や舌の位置を記号にして耳が不自由でも発声ができる視話法を発明しました。

この映画で使われている膨大なフィルムには、音と色がありませんでした。
滑らかとは程遠いフレームレートのモノクロ映像は、どこか別世界のような感じを抱いてしまいます。

そんな冷たい映像を、カラリゼーションとフレームレートの統一、そして戦地の音や声を入れることにより、鮮やかに蘇らせたのが本作です。

ドイツがロシア・フランスに宣戦し、ベルギーを侵攻して1914年8月に始まった世界大戦。そのわずか数週間後に日本は参戦します。
ドイツが持つ中国北東部の青島の利権を得るため参戦でした。

この作品で主に描かれているのはドイツとイギリスの長くて暗い塹壕戦です。その中で普通の人々である兵士の会話やユーモアや恐怖や感情を生々しく伝えています。

歴史的にとても意味のある記録映画、彼らは生きていたはおススメです✨
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