男が女に。
去年約束しただろ?
と、駆け落ちを迫る物語。
ネッチリと迫る物語。
インテリ臭むんむんの
空間の使い方、時間の扱い方。
魅力的。
物語全体が不確実さに満ち溢れ、
交わした約束も
事実であるのか分からない。
忘れてるの?
それとも虚言なの?
曖昧さで観る側を攻める。
幻想なのか妄想なのか
真実なのか夢なのか。
誰かの脳内なのかもしれなくて。
この物語に整合性を求めるのはナンセンス。
枠なんて考えてはダメだと
酷く高みから教えられる感覚。
把捉できたかといえば全然できなくて、
分からないながらに漂う楽しさもあるのに、
そういう事ができる方なのに、
今作品に関しては
何とかしたい気持ちが優ってしまい
酷く疲れた。
そこに愛はないよ。
という答えしか出ない。
けれどもう一度観直したいというか。
余裕を持って観れば
印象変わるかもなぁという予感。