とがぴ

ターミネーター3のとがぴのレビュー・感想・評価

ターミネーター3(2003年製作の映画)
4.3
手放しで褒める事は出来ない一方で、観点の捉え方次第では「正しく歴史がループしていく」構造になっている。

今作ではサラ・コナーは既に逝去した設定になっており、その後改めて続編として製作された「ニュー・フェイト」や「新起動:ジェニシス」と併せて思い起こすと、このシリーズに於いてコナー親子は共存させる事がどれだけ難しいか、という話に着地する。

前作同様シュワちゃんの見た目のまま中身は別人(個体)であるTー850は心理学がプログラミングされてるなど変化はあるものの、前作のような不器用なご愛嬌がある訳ではなく、敵であるTーXのあまりの強烈なパワーに殆ど押されてる為、前作ほど見せ場となるシーンがどうしても少なくなってしまうのが本作の厳しい点。

しかしながら、墓地で棺桶を持ちながら無双撃ちするシーンはまさにかつてのTー800を想起させる「らしさ」が発揮される等、随所では良いシーンもある。

結論を言うと、「腐っても"ターミネーターはしてる"」という感想です。
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