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バルトのRのネタバレレビュー・内容・結末

バルト(1995年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1995年のアメリカの作品。

監督は「プリンス・オブ・エジプト」のサイモン・ウェルズ。

あらすじ

1925年、アラスカの北部にあるノームという村に犬とオオカミの混血犬バルトはオオカミの血が入っていることから嫌われ、町の犬からも仲間外れにされていた。そんなある日、間違えたでジフテリアが流行、猛吹雪で血清の輸送が困難な中、血清を取りに行く犬橇チームが結成されるが、道中行方不明になってしまう。バルトは血清を街に届けるために仲間たちと町を出発する。

今作、スピルバーグが製作総指揮を務め、彼のスタジオ「アンブリンスタジオ」の最後のアニメーション作品でもある。

まず、冒頭のっけからアニメーション!というわけではなく、何故か実写でおばあちゃんによる昔話形式で話が始まる。

作りは割と王道。言ってしまえば「負け犬たちの(文字通りの)ワンスアゲインもの」みたいな話で混血児として生まれた仲間外れのバルトが犬橇チームの救出によってやがて町を救った英雄となる内容。

時間も74分とアニメーションとして観ても割とタイトな時間なのでサクッと観れます。

ただ、それによってバルト以外のキャラクター描写は割と薄いかなぁ。せっかくバルトと同じ境遇の飛べないガチョウのボリスだったり、泳げないシロクマのマック&ラックだったりが出てきて一緒に旅に出かけると思いきや、シロクマたちはなんとか回収するものの、自らの境遇に打ち勝つという意味ではバルトは地味にスルーされてしまったのは残念。

また、74分という時間だけにバルトの犬橇チーム救出→道中試練を乗り越えて無事町に辿り着くまでが駆け足になってしまったのでカタルシスもあんまり感じない。

ただただバルトのライバルポジのスティールがクズ犬ってとこが際立つばかり笑。

結論としては、まぁ普通かなと言ったところ。

ただ、別の意味で注目はバルトの声を務めたのが言語版ではケヴィン・ベーコン(「パトリオット・デイ」)なんだけど!吹き替え版では、なんと柴田恭兵笑。上手いわけではないけど、無駄にイケメン声だったのが印象深い。

他にもスタローンの吹き替えでお馴染みのささきいさおだったり、戸田恵子、羽佐間道夫、玄田哲章だったりと今観ると1人1人が主役級の豪華さ(しかも玄田さんはシロクマ薬でかわいい声笑)

そういう意味では吹き替えファンは注目の一本と言えるかもしれない。
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