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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔いのGreenTのレビュー・感想・評価

3.0
ヴェガスのバチェラー・パーティで花婿が行方不明になるというコメディです。

結婚式を2日後に控えたダグと共にヴェガスに行った親友のステューとフィル、そしてダグのフィアンセの弟アラン。バチェラー・パーティをするんだけど、シーザーパレスの屋上でイエガーマイスターを飲んだ後全く記憶がない。ホテルの部屋は乱れ放題、バスルームにトラがいる。

しかも新郎のダグが見つからない。残された3人は、なんとか昨夜の記憶をたどってダグを見つけようとするが・・・・

これはプロデューサーの友達?かなんかに本当に起こった話で、この人は自分がヴェガスのバチェラー・パーティで行方不明になり、気が付いたらストリップクラブで多額の請求書を渡されたそう。この話を基に、マイク・タイソンのトラとか、赤ちゃん、パトカーのエピソードなんかを創作して作ったんだそうです。

歯医者のステューを演じるエド・ヘルムズは、この映画は登場人物が面白いセリフを言うんじゃなくて、状況が面白いだけなのがいいところだって言ってたらしいけど、私もそう思った。どうせ下らないギャグを飛ばしまくるんだろ、と斜に構えて観ていたんだけど、そうでもなかった。

それにやっぱこの頃のブラッドリー・クーパーはカッコいいね~。このフィルって男は、アメリカ人のいい男に良くいる「めっちゃがさつでいい気になってるヤな男」なんだけど、見た目がめちゃカッコいい。若い時はこういう男に騙されたわよ(笑)。イエガーマイスターも、この映画で流行ったの?この手の男たちが良く飲んでたけど。

そんでケン・チョン。この人面白かった覚えはあったんだけど、記憶にあったより数倍面白かった。この人の経歴ウィキったら、デトロイト生まれの韓国人で、父親は大学教授で、「・・・高校ではヴァイオリンとしてオーケストラに参加したり、生徒で結成された協議会メンバーの1人でもあった。16歳で高校を卒業後、デューク大学を経てノースカロライナ大学チャペルヒル校において医学を学ぶ。その後はニューオリンズにあるメディカルセンターで医師として勤務していた。その後、スタンダップコメディアンとしてステージに立ち始めて才能を発揮・・・・」っておい!この経歴でなんでコメディアンなんだ!(笑)

なんか想像つくなあ。典型的なアジア人の品行方正な生徒。本当はこんなぶっ飛びなのに。どこで道を誤ったんだろう(笑)。

でもこの人の役は、チャイニーズ・マフィアなんだよね。この映画2009年?今アメリカってすごい韓国主流だけど、この頃はまだそうでもなかったんだっけ?どう見てもチャイニーズの顔じゃないなあと思うのですが、この頃のアメリカ人はそんな違いわからなかったのかな?あ!そういえば、アランがこのケン・チョンのキャラを怖がって「俺もゴジラは嫌いだ」って言ったのが個人的にはウケた。

お話も、みんな二日酔いで記憶ないし、新郎は行方不明だし、なんでパトカーとか持ってるの?とか、ミステリーの要素があって面白い。めちゃくちゃになったホテルの部屋を先に見せて、何があったんだ?って思わせる。

けどトラは可哀想だったなあ。しかもブラッドリー・クーパーのキャラが「このトラ安楽死させろ」って、まあこのキャラこういうキャラですよ、ってギャグなんだけど、捕まえてきてペットにしてそれはないだろう、とかマジに受け止めてしまった。

あと部屋になぜか鶏がいるんだけど、この鶏も手で払ったり、このキャラ本当にヤなヤツ。最後に自分の息子抱いているシーンで「いいお父さんね」って感じ出しているんだろうけど、自分の家族や友達だけには紳士的な、こういう男いるよな~とか思いながら観てた。
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