Emma

サタデー・ナイト・フィーバーのEmmaのレビュー・感想・評価

3.4
ジョン・トラヴォルタがしなやかに腰をくねらさて、今じゃ誰も踊らない様な軽快なステップとダンスを輝くミラーボールの下で披露して、高嶺の花の可愛い女の子を射止めて、青春って最高。めでたしめでたし。そんな話かと思ってたら、大打撃。


あれ、こんな話だったっけ?!



ちょっと困惑。ダンス映画よりもっと深いテーマがありそうだと気づいたのは中盤らへんかな。



町にはびこる差別、信仰への疑い、何よりも自分の人生が一体なんなのかという疑問。詰め込まれてるテーマが一個一個、実は根の深いものばかり。


アネットの車中でのシーンから、最後の吊り橋までの数分間でトニーの人生は一気にハンドルをきって逆方向へと向かっていく感じ。すごく胸の痛くなるシーンでした。



友情とは、人生とは、青春とは?
ミラーボールの下では主役だったトニーが、自分を取り巻くものの軽薄さに気づき苦しみもがく過程は、なんだかとてもリアルでした。


最後に。
ジョン・トラヴォルタの笑顔、可愛い!
Emma

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