すずき

反則王のすずきのレビュー・感想・評価

反則王(2000年製作の映画)
3.3
ダメ銀行員のイム・デホは、毎日パワハラ上司に叱責とヘッドロックを受けていた。
そんなある日、イムは寂れたプロレスジムを見かける。
元々プロレス好きで、上司のヘッドロックを返したいイムは、逡巡の末、入門を決意。
他ジムの人気レスラーの噛ませ犬として悪役覆面レスラーを求められていた館長は、イムを渋々受け入れ、デビューさせるのだが…

ソン・ガンホ主演のコメディ映画。
シリアスな演技からコメディ演技までこなすソン・ガンホはやっぱり名優。
30代前半のソン・ガンホは、まだ青年の面影を残し、今より少しシュッとしててフレッシュな印象。
今回は字幕で鑑賞したけど、吹替版の三木眞一郎によるイケボのソン・ガンホは珍しい。

退屈はしなかったしそれなりに楽しめたけど、どうにもこれといった長所の無い映画だった。
描写不足な所もあって、イマイチ伝わらなかった所も。
中国も韓国も、コメディ映画を作ると途端にダメな邦画みたいな感じになりやすい傾向にあるのは気のせいか。
クライマックスもそれなりに盛り上がり、それなりには熱い展開。ホント、「それなり」な映画だったなー。
もっかい言うけど、つまらなくはなかったよ!

ラストはネタに寄ってるオチだけど、主人公の目的であり因縁の対決なだけに、真面目にキメて欲しかった…。