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セントラル・ステーションのtamagoのレビュー・感想・評価

セントラル・ステーション(1998年製作の映画)
4.0
大好きな『モーターサイクル・ダイアリーズ』のウォルター・サレス監督作なので、前から観たかった作品。
やっぱり観て良かった〜

ブラジルの広大な風景が、この監督のロードムービーにぴったりフィットしてて、この作風から、『モーターサイクル…』に繋がっていったんだと確信させてくれました。
ハリウッド作とは一味も二味も違うかなりほろ苦いテイストは、やはりその国の状況を映し出していて、特に前半は少し暗澹たる気持ちにさせられました。
でも、どうしようもない主人公の女が、これまたあまり可愛くない男の子と触れ合う中での道中のエピソードから、どんどん二人に共感するようになるところに、じわじわと感動させられました。
人間の表裏の機微とか、親への想いとか、色んな感情を掻き乱されましたけど、それが心地良く感じられ、自分の人生体験とリンクしていく感じがしました。

泣けるけど、清々しい気持ちにさせてくれる、いい作品と思います。
余韻の残るいいラストシーンでした。
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