シネラー

バイオハザード ディジェネレーションのシネラーのレビュー・感想・評価

3.0
人気ゲームシリーズである
『バイオハザード』のCG映画第1作を再鑑賞。
ゲーム版と地続きの世界観に
ファンとして喜びのある映画だが、
後のCG映画と比べても恐怖感や緊迫感
は薄い上に淡々とした作品だった。

物語としては、
空港内で突如として
バイオハザードが発生し、
かつてラクーンシティの惨劇から
生き延びたレオンとクレアが
事態に対処していく内容となっている。
ゲーム『バイオハザード2』の主人公
だったレオンとクレアが再会し、
ゲーム版からのオマージュ要素もある
のは嬉しい部分だった。
キャラクターの動きや表情に固さがある
もののCG自体のクオリティは高く、
終盤でのレオンのパルクールアクション
やダイビング場面は格好良かった。
又、ゲーム版知らなくても冒頭の描写や
回想等で理解できる点も良かった。

しかし、物語の主役が実質的に
レオンとゲストキャラである
アンジェラとなっており、
クレアの活躍が薄いのは残念だった。
又、展開としても一本調子な印象があり、
そこにある恐怖感や危機的状況が
キャラクターの強さによって
簡単に打開しているように感じられた。
空港からの脱出劇も30分程で完結し、
その後は研究所が舞台となる
事件の真相とラスボスとの
長尺なアクションが主となる為、
平坦で盛り上がりが薄いと思った。

あくまでゲームファンの為の一作
という印象も強い映画だが、
ゲーム版のバイオハザードを
コンパクトに詰め込んだ内容で、
もっと展開の振り幅が広ければ良いと思った。
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