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カラーパープルのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

カラーパープル(1985年製作の映画)
3.0
白人と黒人の差別問題かと思ったが違った。ひとつの黒人の大家族の生活ドラマで、黒人社会における問題点特に男尊女卑や暴力について描かれている。

抑圧されていた黒人女性たちが徐々に主張して自立していく姿が嬉しい。その主人公をウーピーゴールドバーグが抑えた演技で好演している。さすがスティーヴン・スピルバーグ監督で画になる光景が多々散りばめられているのも嬉しい。

全体的には登場人物の苦悩する場面などが、かなり淡々とあっさりしている印象が強く物足りない。逆に重いテーマを観易く比較的軽いイメージで表されているのがいいようにも思える。スピルバーグ初のシリアス作品でもあり後のステップアップに繋がる作品かも知れない。

ラストのコスモス畑で再会を果たす姉妹の姿が、画として爽やかな余韻を残している。カラーパープル。
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